Maktubにまつわる小話

始まり。

いきなりですがこちらにブログを書き始める事にしました。

もともと、マクラメ編むのと同じくらい文字を書くことは大好きで、

私の頭の中をすっきりさせてくれるメディテーション的役割が私にとっての文章を書くことなんですね。

ですがフェイスブックの「Maktub」のページでも、
「Maktubの小話」と言うコラムを連載していて、

正直、こちらのオフィシャルサイトでのブログは何をテーマに、何にフォーカスを当てながら書き綴っていこうかと、だいぶ時間をかけて考えてました。

さらに正直に言うと、それは考えても考えても結果、まだ答えは出ていません;

なので、作品一つ一つが出来ていく情景が見えるような、
「今」の生活を、旅を、飾らずありのままにお伝えしていけたらいいかなと思ってます。

MAKTUBの小話は心の内側の葛藤や迷いやひらめきや喜び、
こちらのブログは私の外側で起こっている出来事や見て知ったことなど、、、

と、思ってます。

が、多分混じるとおもいます。。。

だけど、これぞという石に出会えた時の感動や作品が出来上がるまでのストーリーを物語を読むように楽しんでいただけたら幸いです。

不定期更新になるとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。

Maktub    吉野 歩

128話「本当にしたい事。」

本当にしたい事。

優先順位、それを間違えると大好きな事が一転、
大嫌いな事になってしまう事がある。

今アパートが空いていなくて、宿の個室で生活しているので、
しょっちゅう初めましての人と出逢い、

自己紹介する事が多く、
何してる人ですか?って話しになって、

だいたい私は初めて会う人には、
『アクセサリーを作りながら世界中旅してます』
『主に日本の委託店に発送したり、WebShopでの販売、
自分の居る現地での販売などで生活してます』
と話すと、

「どれ位の期間そういう生活をされてるんですか?」
と、聞かれ、

『旅に出たのは2010年で、それからずっとこんな感じで生活してます。』
『日本にはたまに帰って、最近ではワークショップや石の販売なんかもしてます』

「すごいですね〜」
と返ってくる事が多い。

きっとべつにそれほど凄い事はしてないけど、やってる人が少ないから、
すごいですねというリアクションで返ってくるんではないかと思う。

そして次に、
「なんでアクセサリー作り始めたんですか?」
と、聞かれ、必ず答えるのが、

『旅を続けたかったからです』
となる。

私にとっての生き甲斐は旅する事で、
旅してないと、不安になったり自信を失っていく。
だから私にとって旅する事とはお金を稼ぎだす事よりも何よりも一番大切な事で、
健康を維持する為の手段でもあり、
自分らしく生きるためのやっと見つけた最善策で、

それをし続けるには最低限のお金が必要だったから
始めたどこででも出来て楽しい事が今のマクラメ編みという職業だったんですね。

それが一転、
マクラメ編みをする為に旅をする形になると、全く別の感覚に陥る。

あれ?私なにがしたいんだっけ?

実際旅する事も、マクラメ編む事も、やってる事は変わらないんだけど、
どっちが最優先なのかって事はとても大事だって事に気がつきました。

旅する事はやめられない。し、やめたら私じゃなくなっちゃう。

安定した制作環境や、販売方法に憧れてた時期もあったけど、
経験してみたら、それは持ち運べない荷物で、
私の求めてる物とは少し違った。

最低限の自分に必要なスペシャルな物だけを所有し、
行きたくなったらどこにでも行ける覚悟と勇気が必要なだけで、
その覚悟と勇気は、お金には変えられない特別な力を持っていて、
時にとてつもない生産性を発揮する。

だけど私は今旅をしてるだろうか??

正直旅をしている感覚はない。

日本の外に居るだけで、旅はしてない。
ニューヨークと言う土地に慣れてっている、「生活」をしてしまっている。

それは、日本に居るのと何も変わらない状況なんじゃないかって思いはじめた。

このままじゃ旅もマクラメも共倒れしてしまう。

最も優先しなければいけない事の順番を間違えたりしたら駄目なんだ。
そしてまっさらな誰も歩いた事のない道を歩くあの高揚感を感じ続けていたい。

とりあえず旅メインの生活に自分を置き換えなおそうと思います。
だからこそマクラメも作っていきます。

良い旅が出来るように、良い作品作っていこうと思います。

「生活」してたら感じれない感覚は
「旅」の中にある。

それは私にとって最強の強みで
もやもやしてた私の気持ちが、文字にしてまた1つ救われました。

いつも小話に目を通してくれてありがとうございます。

感謝!!

Maktub!!

127話「今後の予定」

最近はどんどんどんどん気温が上がってきて、集中力を保つのが大変。

こっちにきてからもうだいぶ経つのに全然ブルックリンから出ていないけど、
逆にブルックリン内でいろいろ夏らしい楽しい事しております**

去年の夏は本当に辛くていっぱいいっぱいだったけど、
ほんの少し出来た余裕で、めいっぱい遊んでみたり、

去年はクッキーばっかり焼いてたけど
最近はチーズケーキを焼いたり、オーブンを使った料理を楽しんでます*

日本への販売商品作りの傍ら、NYでの道売り用のアクセサリー作りも順調に進み、
今週中にはニューヨークでの販売も再開したいと思います。

とは言え、去年の失敗から学び、今年は代理出店してもらう事になりました。

直接ニューヨークの人々に売りたい気持ちも少なくないですが、
私はとにかく制作に集中して、新しいものを作っていきたいと思います*

私の相方の滞在期限の都合もあり、
7月19日からはなんとジャマイカに飛ぶ事にしました。

私の住んでるエリアは、カリブ系移民がとても多く、
レゲエ好きな日本人の定住者も多くて、
ジャマイカ帰りにトランジットでニューヨークに寄ってく人や、これから行く人、
ジャマイカとニューヨークをなんども行ったり来たりしてる人も多くて、
しょっちゅうジャマイカの話になるんだけど、
みんなジャマイカの事本当に好きで、
ジャマイカ行ってつまらなかったって人の話聞いた事ないから、
ニューヨーク来てから、凄くジャマイカに行ってみたかったんですよね。

物価もかなり高いらしいし、治安もあんまり良くないみたいで、
一人だったら絶対行かないけど、
私のニューヨーク滞在期限も延ばせるので行ってみる事にしましたー。

とは言えそろそろ石の買い付けにも行きたいし。。。
雨期が明けたらすぐにメキシコにさくっとアンバーを買いに行きたいと思います*

そしてインド*次の買い付けは一週間位で、とにかく手順よく、
最も短い時間で買い付けし、インドを通過したいと思います*

手持ちの石が少なくなってくると
なんだか気持ちが弱くなっていってしまう気がしてるので早く行きたい。。。

どういうルートをとって行くか、心の声に素直に答えていきたいと思います。

126話「ニューヨークにきて10日」

ニューヨークにきて10日が経ちました。

今住んでる場所は、去年住んでたアパートのほんの数件となりの建物で、
毎日野菜や果物を買いに行っていた近所のスーパーの店員や、デリのおっさん、
顔を覚えててくれてる人達が、また帰ってきたんだね〜と声をかけてくれたり、
地元を歩くように当たり前にどこに何のお店があるとか、
これが欲しかったらあそこの店が一番安いとか、
いろいろ体が勝手に動く感覚がとても気持ちいい。

外を歩いてる時、ふとした瞬間に香る何かの匂いに、
それが決して良い香りじゃなくても、懐かしさがこみ上げる。

私の大好きな旅の仕方の1つで、ゆっくり1つの町に滞在して、
行きつけの商店や、考え事をする時にいつも行く場所や道、
お気に入りのスポットや毎日顔を合わせて挨拶する人に出逢って、
その町を去って、何ヶ月後かに同じ街に戻ってみる事。

そして懐かしさの中に新しい事を発見したり、
懐かしさにおもいきり甘えてみたり。

常に新しい場所へ旅するのとは全然違う感覚で、
自分の変わった所や成長したかなー?って思う事や、
まだまだ去年の自分と比べて何も変わってないなー、
成長出来てないなーっていう両面を実感出来る。

生活も少し落ち着いて、ほとんど家の中で制作してるんだけど、
ちょっとスーパーに行ったり、パークを散歩するだけで、
ちょっとずつちょっとづつ、増々ニューヨークが好きになっていく。

こっちにきてから海にももう3回も行っていて海に入るんではないんだけど、
ただただ太陽光を浴びて数時間充電してます◎

前はこんなにリフレッシュ方法が分からなくて、
毎日のように苦しんで、泣いて、それでも必死にしがみついて。。。
みたいな感じだったけど、今私が感じるニューヨークは、
私を暖かく見守るお母さんみたいな存在です。

時には厳しい、、、でも、それも愛。みたいな。

大好きな場所に居られて、制作してると、
普段と違う感覚が手に宿ってきて、勝手に動き出す。

それをこの数週間ニューヨークに来る前は完全に見失ってて、
どうやって作っていいのか本当にわかんなくなっちゃうくらい、空っぽでした。

もちろん技術とかを忘れちゃう訳じゃないから、
基本の形や、今まで作った事のあるデザインなんかは
引っ張りだしてくれば全然作れるんだけど、
過去に作った物と似たような物を作ってても飽きてきちゃって楽しくなくって、

毎回毎回新しいものを作る楽しみを体が覚えてしまってるから、
そうではない物作りをしようとすると手が動かなくなっちゃうんですよね。

なーんにも考えずに、
ただただ大好きな場所に居て、
美味しいごはん食べて、好きな人とだけ過ごし、好きな景色見て、
嫌な事全部しなければ、
子供みたいに、まっさらな画用紙にたくさんの色を使っておもいきり自由に絵を描くように、
見たもの、感じたもの、全てを作品として表現することが出来る。

当たり前の事のようで、私にとってはとても難しい事のように思える。

だけど今は大丈夫大丈夫って思えます。

そんな感じで新しい生活の中、
最近仕上がったばかりの新しい作品を明日日本に発送します。

ニューヨーク制作第一弾、
来週あたりにはもう各委託店さんのほうに届き始めると思います。

少しでも多くの人に手に取ってもらいたい、身につけてもらいたいです。

WebShopの方の商品もおかげさまですべて完売状態なのですが、
そちらも徐々にアップしていくのでよろしくお願いします^^

また、今回新しく原宿の方のお店で委託販売がスタートします*
その件はまた後日ご紹介させていただきたいと思います**

ニューヨークに来て、日本に居る時に比べ少しゆっくりですが
一つ一つ良いものを作っていきますので、どうぞよろしくお願いします***

125話「考える夜」

パリ最終夜。
雨が朝からずっと降り続いて、なんだか気分がパッとしない。

昔っから心がモヤモヤしてる時ってなんか雨で、
それでも雨音を心地よく感じられる日と、
やっぱりどうしてもそう穏やかに居られない日もある。

宿の窓を開けるといつも向いのレストランから良い香りと、
楽しそうな談笑が聞こえる。

それを聞きながら、今度は家族や、大切な人と来たいなあなんて、
ちょっと感傷にひたる。

ちょっと前までの絶好調に元気な私はどこへいったんやら。
突然どこかに行っちゃった。

人の心なんていつどのタイミングでひっくり返っちゃうかわからない。

さっきまでキラキラしてたものが
突然真っ暗になっちゃう事なんてよくある事。

でもきっとこの突然やってきた真っ暗闇が、
きっとまた私の背中を強く押してくれるんだろうなって、
ほんの少し残ったボジティブな面がなんとか私を慰めてくれる。

人生に平穏な暮らしなんて訪れてしまったら、
私はきっと焦って焦ってしょうがない気がする。

パリに来た、その導かれた理由が最後の日の今日、
ようやく分かった気がする。

心はニューヨークに向いていたのに、
それでもパリを選んだそのわけが。

ニューヨークにそのまま行ってたらこの感情にはなってなかったと思うし、
この感情が無ければ、物作りを続けて行く事が出来なくなってたかもしれない。

なるべくシンプルにシンプルにと、
自分の人生を整理整頓してきたつもりだったけど、
必要な物さえ削ぎ落としてしまってたかもしれない。

難しい。

手に持ちきれない荷物は持たないと決め、
たくさんの余分に持ってたものを捨ててきたけど、
捨てる以外にも選択肢はあったなあって思いました。

たくさんの周りの暖かい人達に支えられ、与えられ、
分けてもらいながら出来上がった私って人は、
ちゃんとそれをさらに周りの人に繋げていかなければ。

ニューヨークにそのまま行っていたら、
削ぎ落とすだけの人間になっていってたかもしれない。

自分の直感や本能を大事にする事も大切な事だけど、
そんな自分を思ってくれる優しさや厳しさも大事に大事に。

今日別にこれといってなにか問題があった訳ではありませんのでご心配なく。

しいて言えば、「何もなかった」からこそ気持ちが震えて、
考えた1日だったって事です。

今日は眠れないかもしれないけど、考える日にしよう。